【07年10月27日(土曜日) 禁煙500日目
2007年10月25日、午前5時21分。待望の赤ちゃんが無事出産した!この日記で何度も書いたが、予定日は11月6日だった。妻は早産の傾向があるが元気な男の子が誕生した!
サブジローは出産に立ち会った。本当に感動して泣いてしまった…。そして女性の強さを心から感じた。
10月24日の午後5時頃破水し、緊急に病院へ行かなくてはならなくなった。サブジローは営業マンなのだが、運良くその頃自宅の近くにいた。妻から電話が掛かり、すぐ自宅に帰ってサブジローが妻を病院へ連れて行ったのだ。
すでに陣痛は来ていた。…が、それもまだ弱く、すぐ産まれる程ではなかった。
夜中の12時30分。つまり10月25日になってすぐに分娩室に入った。陣痛が5分おきになったからだ。妻も2人目の出産という事もあって、かなり落ち着いていた。ただ…1人目は陣痛促進剤で産んだ事が今回とは違った。
今回は完全なる自然分娩だ。看護婦さんや助産婦さんは、まだまだ時間が掛かると言っていた。5時21分に生まれた事は相当びっくりしていた。
サブジローの妻は同級生なので、今年35歳だ。つまり出産するのに適した年齢を少し超えている。サブジローは最後まで誰にも言わなかったが、もし…赤ちゃんか母体のどちらかの命しか助からないと言われたら、迷わず妻の命を救うと決めていた。
その様な究極の選択はしなくて済んだが、産む直前の妻の「いきみ声」を聞いた時、妻は死んでしまうのではないかと本気で思った。男のサブジローはその時何をしてやれるかと言うと、「頑張れ!頑張れ!」と言って妻の手を握ってあげるだけだった…。
妻が命を掛けて産んだ赤ちゃんは、大きな産声を上げていた。産まれた瞬間は、赤ちゃんの事より妻の事が心配だった。妻はその赤ちゃんの事だけが大事だった様子で、産まれた瞬間、自分の体より赤ちゃんの事を一番に心配していた…。
男は妻の心配をして、妻は赤ちゃんの心配をしていた。すでに妻はその子の母親だった。サブジローはまだ父親の実感はない。それは妻の心配をしていたのだから…。妻の命の方が大事だったのだから。
でも…涙が止まらなかった。産まれた瞬間の産声を聞いたら本当に感動だった。サブジローの両親に産まれた知らせを電話したが、声が出せなかったのだ。
あんまり格好の良い話ではない。赤ちゃんより妻の命を心から心配している時点で、男は出産の時何もやってやれないと心から痛感した。
出産から2日が経過した。妻は自分がそばにいたから安心して出産できたと言っていた。特に自分の存在価値を探しているわけではないが、妻からそれを言われてやっぱり嬉しかった。
男が父親になり始めるのもこの頃だ。産まれて2日しか過ぎていない息子を抱いている。顔を近づけるとおっぱいかと思ってサブジローの唇に吸い付いてくる。可愛くてしかたない…。こいつがタバコを吸う事のないよう見守りたい!…というか、こいつがタバコを吸うなんて考えたくも無い!
妻はまだ入院している。久しぶりに家に帰りパソコンに向かい、禁煙番付も更新せず、どうしても出産の事が伝えたくて日記を書いた。
本日禁煙500日目。なんとタイミングの良い瞬間だろうか…。
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